神経→筋肉にシグナルが伝達されて筋肉が動きます。【筋肉が収縮する】とも言います。その逆は【筋肉が弛緩する＝リラックスする、ゆるむ】の状態を指します。
神経から筋肉へのシグナル、伝達物質は「アセチルコリン」という物質で、神経から「アセチルコリン」が放出されることで筋肉が収縮します。ボトックスはアセチルコリンの放出を抑えます。その結果、筋肉がリラックスします。その他にも発汗や皮脂の分泌に際にも同様のことが起こっています。発汗の場合は交感神経がシグナルを出してエクリン汗腺に「発汗せよ」のシグナルを出します。その際の伝達物質が「アセチルコリン」であり、アセチルコリンの放出を阻害して汗を抑えます。皮脂腺に関しては、皮脂腺にもアセチルコリンを受け取るムスカリン受容体が存在し、アセチルコリンの影響で皮脂分泌が促進されることがわかっています。なのでアセチルコリンの放出をブロックすることで、皮脂分泌が抑えられます。

表情筋・表情じわの話

表情筋ボトックスの効果

先ほど、ボトックスを筋肉に注射すると「筋肉が緩む」と述べました。 筋肉が緩むとどうなるか？表情筋が緩み、しわが寄りにくくなります。 ですので、顔のシワの治療にボトックスが使われるのですね。 ボトックスの効果は3−6ヶ月程度なので、定期的に打つことでいい状態を保てるというわけです。

歯ぎしり、食いしばりの緩和

歯ぎしりや食いしばりによる顎関節の負担を軽減します。

マイクロボトックスとは

マイクロボトックスは、通常のボトックス治療とは異なり、ボトックスをごく浅い層の皮膚に微量ずつ注入する治療法です。 この治療は、筋肉をリラックスさせる通常のボトックスの作用がマイルドになり、皮脂の分泌低下、汗の分泌低下、毛穴の縮小など、美肌効果を目的とした施術となります。さらに最近では酒さの改善に効果があると報告されています。

リフティングボトックスとは

リフティングボトックスとはマイクロボトックスの一種です。マイクロボトックスと同様に、ボトックスをごく浅い層の皮膚に微量ずつ注入する治療法です。 うつ部位は広頚筋で、フェイスラインの引き締めのボトックスとなります。

ボトックスの効果は施術後数日から1週間程度で効果を実感できます。2週間程度でピークになります。 もとの筋肉の強さ、発汗の程度によりますが、３ヶ月から半年程度で定期的に施術をするのをおすすめします。