脂漏性皮膚炎について
脂漏性皮膚炎とは
新生児期から乳児期に生じる乳児脂漏性皮膚炎と思春期以降に生じる成人期脂漏性皮膚炎があります。

乳児脂漏性皮膚炎とは
生後まもなくから頭、顔、胸などに、赤いポツポツと黄白色のカサブタのようなカサカサの両方が起こる症状です。
適切なスキンケアで数ヶ月以内に落ち着くことが多いです。

成人期脂漏性皮膚炎とは
思春期以降に生じる脂漏性皮膚炎は、皮脂分泌の多い頭皮、眉間、鼻まわりなどに赤み、カサカサがみられます。
ときにかゆみやフケの症状が出ることもあります。
脂漏性皮膚炎の原因
皮ふの常在菌(皮膚に住みついている微生物)のマラセチア菌が産生するリパー ゼが皮脂を分解し,その分解産物である脂肪酸により炎症が起こると言われています。
マラセチアはの栄養源は皮脂であるため、皮脂が多い部位には皮膚トラブルが起きやすく、脂漏性皮膚炎の他にも、癜風、マラセチア毛包炎などもマラセチアによって悪くさせる原因となることもあります。
成人脂漏性皮膚炎の治療
痒みや炎症を抑える治療
ステロイドの外用を行います。
マラセチア菌の繁殖をおさせる治療
抗真菌剤の外用を行います。
また保険適応ではありませんが、市販の抗真菌剤入りのシャンプーも効果的です。