じんましんについて
じんましんとは
蕁麻疹とは赤く皮膚が盛り上がる皮膚の病気です。その形は地図状、楕円形、ウエストのゴムや下着に沿って線状にでるなど症状の出方は様々です。
「虫刺されかな?」と思われて受診されることもありますが、虫刺されと違い1日のうちで跡形もなく消えていくのが特徴的です。
蕁麻疹というと「何のアレルギー?」と心配される方も多いですが、特発性のじんましんは意外にありふれた皮膚の病気でアレルギーが関与しないこともあります。
じんましんの原因
特発性のじんましん
じんましんで外来に訪れる方で一番多い病型です。「特に原因なく」症状がでます。皮疹が出ている時間は数十分から数時間以内のこともあれば2、3日継続して出ることもあります。外来では「昨日の夜は痒くて寝れなかったのに、今朝起きたらなくなっていました」といエピソードが多いです。
きっかけとしてはストレス、感染症、疲労で生じることがあります。
物理性じんましん
物理的刺激(擦れる刺激、寒冷暴露、日光、温熱暴露)などによって起こる蕁麻疹のことです。
コリン性じんましん
入浴、運動、緊張などの汗をかいたときに長径3~5mm程度の赤いふくらみが起こる蕁麻疹のことです。
皮疹は出現後数分から2時間以内に消えていくことが多いです。かゆみだけではなく、チクチクとして痛みを伴うこともあります。
アレルギー性じんましん
食べ物、薬、昆虫の毒素などに暴露された時に生じる蕁麻疹。
通常は原因のものへの曝露後数分から 1~2 時間以内に起こります。
じんましんの治療
原因があるじんましん
原因を取り除くようにします。
特発性のじんましん
第一選択は抗ヒスタミン薬です。効果不十分の場合は薬を変更、追加などを行います。